あれから六年...

六年前の今日、あの映像をテレビで見た時、「映画の一瞬」のように思えた。
でも、あれは紛れの無い現実だった。
あの瞬間、地上から五千人以上の命が消え、それ以上の人々の人生を狂わせた。

それから六年。二つの国家が地上から「その代償」で消え、その陰であの一瞬の百倍、いや千倍以上の人々の悲鳴が聞こえた。それは今でも続いている。あたかもそれは数百年前にあったイデオロギー的な対立にも似て。

国内ではこれから政治の場で「この後始末」とも言える状況への議論が尽くされようとしている。もはや政策論争という姿では無く、政党の利害関係の対立になりつつあるが。

でも、今はそんな利害を超えて、あの一瞬、そしてその後に地上から消えた人々の為に祈りたい。
私に出来ることはこれだけしかない。